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こんにちは!にしじゅん(@jnishimu)です。
年末に送られてきた今年最後の津田マガ。 2015年にメディアにたびたび登場したSEALDs。 若者のデモを主導した学生団体で今年の流行語大賞トップテンにも選ばれました。
彼らの評価はどうあれ、世の中に大きなうねりを起こしたのは紛れもない事実です。 彼らの何が人々、特に若者を惹きつけたのか、そのヒントがあったのでポイントをまとめたいと思います。
2016年まであと12時間を切りました!本年最終号となる津田マガvol194を先ほど配信しました。お待たせして申し訳ありません。今回は安保法制をめぐる動きを民主主義と自衛隊という視点から考えました。津田の2015年12月のメディア論壇時評も掲載。お楽しみに!そして良いお年を!
— 津田大介の「メディアの現場」編集部 (@tsudamag) 2015, 12月 31
大きなうねりを生み出すのに必要なもの
今回の津田マガでは社会運動が多いな広がりを見せるためにはどういうような要素が必要かという視点で述べられています。 「人々が不満を抱え込んでいること」と「不満が発火するためのきっかけ」のふたつです。
最近でいうと「アラブの春 」がそれに当たるのですが、歴史を動かした過去の革命もこのふたつの要素が必ずあったという分析です。
社会運動に限らず爆発的な広がりを見せるためには、何か溜め込んだ力ときっかけが必要だというのは感覚的に理解できますね。
自分の言葉で語る
社会運動は大人数で叫んだりするのでわかりやすい言葉に凝縮する必要があるのは理解できます。 ただ、それが何か共感できなかったり、ただ騒ぎたいだけじゃんというふうに映っていることも少なくないです。
自分が納得できる言葉を使うこと、それは個人の言葉だろうと。結局彼らは、コールはみんなでやるんだけど、それとは別にスピーチとして個人の思いを言葉にするスタイルに行き着いたようです。
自分も納得して、みんなにも共感してもらう。 そのためにはやはり自分の言葉で語る必要があります。 それによって、自分の言葉にも責任を持つこともできます。
組織の代表者が話したりするのはどこか他人事になりがちです。 ぐいぐい引っ張っていくようなリーダーを求めない現代のスタイルに「自分の言葉で語る」ということはあっているのでしょうね。
これはインターネットという世界で人々が1度匿名の世界を経験したあとで、自分の名前を出して語ることに価値が出てきているような気もします。 今ではインターネット上でも価値ある情報を提供しているのは実名で活動している人たちが多いです。
単位を組織ではなく個人に落とし込むと民主主義になる
繰り返しますが、多数決自体は悪いことじゃないんですよ。ただ、多数決は民主主義ではない。少数派の意見を無視しない、尊重する大切さが共有されることが民主主義なんです。それがわかったうえで、多数決にすればいいんじゃないですかという話で。
意見の単位を大きなグループとしてしまうとどうしても多数決的な考え方になってしまいます。 少数派も尊重するというなら意見を発信する単位を個人にすることで実現できるのではないでしょうか。
また、組織単位だと大きな組織の声が大きくなりがちで、個人は意見を言うことすら躊躇してしまいますが、個人対個人の話ならお互いの意見をぶつけ合えます。 SEALDsはスピーチに個人の意見という要素を持ち込んで、多くの人が意見を言いやすくして、さらにその個人の意見が別の個人の心に響いたという流れを生み出したところにポイントがあります。
これは十分ビジネスでも人の心をつかむときに役に立ちます。
彼らが民主主義について書いた本も出ているのでちょっと読んでみようかなと思っています。
ツイッター上のコメント
最後に今回のメルマガに関するツイッター上の反応をまとめておきます。
津田マガ194。激動の2015年最終号に、
■民主主義ってなんだ?─高橋源一郎が語る「若者とデモ」
■自衛隊のリスクは増大するのか─元自衛官に聞く「安保法成立」
の2つを持ってくるさすがの構成。読み応えありました。
— くらら。 (@kurarachang) 2016, 1月 5
津田マガ194。論壇委員会議論用メモも面白かった。なかでもヒトラー『我が闘争』の著作権切れによるパブリックドメイン化を見越して、3700の批判的注釈をつけた新版を用意している現代史研究所に脱帽。ネット上で拡散される無批判な悪意に対抗していけるのはこういう丁寧な仕事しかないのかも。
— くらら。 (@kurarachang) 2016, 1月 5
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