2016/01/05

視聴率が落ちているテレビ、発行部数が落ちている新聞の役割とは(津田大介の「メディアの現場」vol.193 / 津田マガ)

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こんにちは!にしじゅん(@jnishimu)です。

年末に立て続けに送られてきた津田マガのレポートをします。 2015年はメルマガというものにお金を払って読み始めた年でもありました。

この津田マガもその一つです。 「メディアの現場」というタイトル通り、インターネットを中心としたメディアについて深く考えさせられたり、新たな発見があったりと値段以上の価値を感じました。

これがきっかけで僕の中での有料コンテンツへのハードルが低くなり、いろいろな価値の高い情報に触れる機会が増えました。

今回の内容も竹田圭吾さんとの対談でメディアについて議論がなされていてとても興味深いものになっています。

 

テレビや新聞のマスメディアの変化

新聞の発行部数やテレビの視聴率の低下が叫ばれて久しいですが、インターネットの登場と普及に伴いその立ち位置も変化しているのはみなさんも感じているところだと思います。 今回の対談相手である竹田圭吾さんはニュースメディアの本来の役割を以下のように例えています。

ニュースメディアというのは、空気の温度を調整するエアコンディショナーであるべきだと僕は思っているんですね。ある報道が過熱して空気が熱くなりすぎれば冷やさなければならないし、逆に空気が冷え切っていたら「このニュースはこんなに大事なんだよ」と温めて、ちょうどいい温度に調整しないといけない。

本質的なことを捉えて世間の空気を調整する存在は確かにマスメディアにしかできない役割です。 ただ、昨今の新聞やテレビというのは数字を追いすぎているので、どうしてもセンセーショナルな話題を追いかけたり、偏った内容になってしまいがちだというのは納得できます。

これはインターネットの世界ではクリックされて、見られてなんぼの世界なのでテレビや新聞がそれと同じような競争にさらされているのではないかと個人的には考えています。 しかも最近ではインテーネット上で話題になったことをテレビや新聞が取り上げるといったことも普通になってきていて、本来の役割だったり、テレビや新聞にしかできないことを見失っていると感じます。

新聞、テレビはもう終わったのか

最近ちょっと思うのは、紙の媒体としての新聞と、ネットで情報を発信するデジタル媒体としての新聞をうまく使って、新しい情報発信のかたちを模索することはできないのかということです。

技術が発達して、人々のライフサイクルや考え方が多様化していく中でテレビや新聞も変わる必要があるということです。 それが今だとインターネットとの融合。

新聞だと「紙」ということにこだわらずに新聞文化が培ってきた取材の丁寧さだったりをネットの世界で活かせばいいのです。 また、テレビも同じでテレビ局という大きな組織でしかできないことっていっぱいあると思っていて、それを生かすようにインターネットを使っていくことが大事です。

ちょっと話題とはずれますが、やっぱりテレビの力というのは今でも大きくて、それはヤフーやグーグルといったようなインターネットの世界の大きな会社でもテレビCMをガンガンうっていることからもわかります。 今、テレビで話題になればSNSを通じて一気に拡散され、TVCMが流れたその瞬間だけでなくそのあとしばらくの間宣伝効果があるのです。

こういった自分たちの強みとインターネットとの融合は確かに考えていく必要がありそうです。

コメントは「複眼」で考える

今回の対談記事では竹田圭吾さんのコメント力にも触れられていて、とても参考になりました。 一部を紹介します。

「テレビ番組でコメントするときにもっとも考えるのは、視聴者に考えてもらう材料をいかに伝えるかということ。別のゲストやVTRの論旨が『Aが重要』という主張の場合、自分はあえて『Bが重要』『Cに注目』など別の視点を提示するように意識している」

あえて議論の場に複数の意見を出すことでそれぞれが考えるように仕向けるということを意識的にやっておられるみたいです。 これは会議なんかでも使えそうですね。 議論を活発にするために意見のバリエーションを出しておく、同じ意見ばっかりだと大事なことが議論されず結論に達してしまう可能性があります。

自分と違う意見をあえて言わないといけないときは多少のテクニックが必要だと思いますが、方法としては今日からでも実践できそうな方法なので僕も意識していこうと思っています。 竹田圭吾さんはコメント力に関する本も出されていますね。

 

ツイッター上のコメント

最後に今回のメルマガに関するツイッター上の反応をまとめておきます。

気になる方はぜひ「津田マガ」を購読してみてください。


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