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こんにちは!にしじゅん(@jnishimu)です。
3連休最後の本日は六本木のアカデミーヒルズ(六本木ヒルズ森タワー 49階)で開催された六本木アートカレッジに参加してきました。
クリエイティブ・シャワーと題して行われた今回の六本木アートカレッジ。 そのテーマ通り、様々なジャンルの豪華ゲストのトークをシャワーのように浴びまくり、とても刺激を受けました。
【六本木アートカレッジ2015】がまもなくスタートします! 本日、ほとんどの講座で撮影OKです。ハッシュタグは、 #六本木アートカレッジ 。ぜひ、ご活用ください。... https://t.co/uhH72801r0— アカデミーヒルズ (@academyhills) 2015, 11月 23
今回は中村貞裕氏と竹中平蔵氏のオープニングトークについてのレポートです。
ブームを作るためのマーケティング手法
10:30から始まったオープニングトークでは、トランジェットジェネラルオフィスの中村貞裕氏とアカデミーヒルズの理事長である竹中平蔵氏のセッショントークといういきなり超豪華な組み合わせ。
どちらも言わずと知れたお方ですが、中村貞裕氏は過去にこのブログでも取り上げたカフェブームを作ったり、billsやICE MONSTERを日本に初上陸させた人物です。
原動力は好奇心と言い切る中村貞裕氏から竹中平蔵氏がヒットやブームを生み出す方法や、それをさらにスタイルにまで持っていく思考をうまく引き出すというようなセッションになりました。
中村貞裕氏のマーケティング手法で特に印象に残ったのは「インプットしたらすぐにアウトプット この繰り返しが大事」ということです。 おもしろい情報は他に真似されないように隠しておきたいと思うのが人の心理という気がしますが、中村氏の場合、どんどんアウトプットして同業他社の人も巻き込んでブームにしていければいいという風に考えているようです。
真似されたとしても全く同じものはできないという自信や確信があるようです。
興味範囲を広げてつなげる
中村貞裕氏の特徴として、スペシャリストではなくジェネラリストということを自分で認識しているということがあります。 ブランディングプロデュースの中で行うことは以下のようなこと。
- コンセプトとネーミングを考える
- コンテンツを決める
- キャスティングを行う
- 全方位型PRを行う
これだけをやったら、あとはスペシャリストに任せると、逆に言うと任せられる人をキャスティングするということです。 コンセプトとネーミングに関しては、わかりやすく、刺さりやすいものを考えるということです。
駅前の目印となるような待ち合わせカフェだから「Sign」というネーミングにしたり、billsのコンセプトとして「世界一の朝食」というわかりやすいものを設定したりといった感じです。
コンテンツに関しては「因数分解」という言葉を使っていました。 プロジェクトに必要な要素は何か、1つ1つ書き出していくのです。 そして、コンテンツに関してどうキャスティングするのか。 人のキャスティングだけでなく、BGMやユニフォームやどこの場所に作るかも含めてキャスティングするそうです。
これはジェネラリストとして幅広い興味を武器に強みを発揮できるところだと思います。
竹中平蔵氏は中村貞裕氏をエクスクルーシブではなくインクルーシブな人だと表現していました。 つまり、巻き込み力があるということですね。
肩書きは「カルチャーエンジニア」
中村貞裕氏といえば、カフェブームの人、billsの人というイメージが先行しがちで、肩書きも手がけてきたものをベースに作られることが多いようです。 中村氏がどのプロジェクトでも共通してやってきたことは「ブームからトレンドに」変化させてきた、さらにはスタイルに発展させてきたことだと思います。
ファストファッションを一気に日本に持ってきて1つ1つのショップではさざ波にしかならなくても、トータルで大波にしたり。 発信方法として、日本人ウケするような欧米のフォトジェニックな写真を集めて発信するための材料としたり。 要は一貫して新しいライフスタイルを発信することを行ってきたわけです。
その肩書きとして本人が1番しっくりきているのが「カルチャーエンジニア」というもの。 確かに文化を推進しているという意味では周囲も腑に落ちる肩書きですね。
今後の展望
セッションの最後の方で竹中平蔵氏から、「海外のものを日本に上陸させるだけではなく、日本のものを海外に送り込むようなこともやってほしい」というリクエストがありました。
中村貞裕氏の答えとしては、そういうことはもちろんやっていきたい。 でも、アイデアを渡して現地の「カルチャーエンジニア」的な人がやったほうがうまくいくと考えているようです。
確かに東京には中村氏がいるように、海外の都市にはその都市に強烈に強い人がいるはずで、その人のほうが都市に対する思い入れも強いと思います。
今後も中村貞裕氏とトランジットジェネラルオフィスから目が離せません。
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