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こんにちは!にしじゅん(@jnishimu)です。
六本木のアカデミーヒルズ(六本木ヒルズ森タワー 49階)で開催された六本木アートカレッジに参加してきました。 クリエイティブ・シャワーと題して行われた今回の六本木アートカレッジ。 そのテーマ通り、様々なジャンルの豪華ゲストのトークをシャワーのように浴びまくり、とても刺激を受けました。
前回のオープニングトークに続いて今回は「Numero TOKYO」の編集者である軍地彩弓氏(@sgunji)の講義のレポートです。
前回のオープニングトークのレポートはこちら。
軍地彩弓氏のお仕事
“魅せて、伝える!~人の直感に刺すアイデアの秘密~” 軍地彩弓さんがなぜ「編集者」という肩書きにこだわるのか語って頂いています。 @sgunji #軍地彩弓 #六本木アートカレッジ https://t.co/ClHvwpu0in https://t.co/PT5y7y3G8X— アカデミーヒルズ (@academyhills) 2015, 11月 23
「ViVi」や「GLAMOROUS」、「GQ JAPAN」、「VOGUE girl」など様々な雑誌に関わってきた軍地彩弓氏。 雑誌の編集以外にもgumi-gumiという会社の代表取締役やファッションコンサルティング、ブランドのカタログのヴィジュアルディレクション、イベントのディレクション、WEBコンサルなどなどファッションに関するあらゆる分野で活動されています。
人がほしいだったり、見たいと思っている情報をまとめるというやり方を意識しているというお話でした。 情報をまとめると言っても、雑誌の中にどんな情報を載せるのかどんなニーズがあるのかを読み解くのは編集者の腕の見せ所のようです。
観察が全ての始まり
観察という行為は誰でもやっていることですが、そこからいろいろな気づきを得ている人はどれくらいいるのでしょうか。 軍地氏はある日「男子が長財布を小脇に抱えている姿」が目に飛び込んできて、それが引っかかったと言います。
それを以下の手順で進めていくと1つの企画が生まれるということです。
- 気づく
- 仮説を立てる
- リサーチをする
- タイトルをつける
- キャッチと説明をつける
- 記事を作る
それぞれのパーツにもいろいろなエピソードがあって、リサーチは泥臭く徹底的にリサーチ対象が女子大生なら大学の門の前で待ち構えて取材しまくるだとか、タイトルは5文字以内にする方がバズりやすいだとか、キャッチや説明にはリアルな声を使うなどこだわりが見られました。
おば男子
metopelitanaという東京の地下鉄で無料で配られているフリーペーパー内の連載の原稿もこの思考で思いついたものだということです。 「男子が長財布を小脇に抱えている姿」から仮説を立て、リサーチし、タイトルをつけ、説明をつけて、記事にする。 途中で「飛躍」が入っていることがポイントかなと思います。
飛躍がないと「男性の女子化」で終わるところが、飛躍を通して「おば男子」というキャッチーなワードに生まれ変わっています。 飛躍のやり方としては、「立体的に見る」と表現されていましたが、他の業界の話題と紐付けてみたり、別のことが同じ背景で繋がっていたりすることがあるのでその可能性を探ってみるのも1つの手です。
紙の書籍と電子書籍
質問の時間に会場から紙の雑誌の今後についてどう思っているのか質問がありました。 これは誰もが聞きたいと思っていたことでしょう。
軍地氏の答えとしては「紙の本は高級なものとなる」ということでした。 とっておきたいものが紙の本として作られる。 特別なものが今後紙の本として残っていくという風に言っていました。
これにはなるほどなと感心しました。 紙の書籍はどんどんなくなってしまうものだと決めつけていたので、そういうブランド力を持たせるやり方はとてもいいなと感じます。
編集者として、とっておきたいと思ってもらえるような雑誌や本を作っていきたいとも語っていました。 軍地氏、講義の後も他の講義を見られたりしてとても好奇心の旺盛な方だなという印象を受けました。
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