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こんにちは!にしじゅん(@jnishimu)です。
六本木のアカデミーヒルズ(六本木ヒルズ森タワー 49階)で開催された六本木アートカレッジに参加してきました。 クリエイティブ・シャワーと題して行われた今回の六本木アートカレッジ。 そのテーマ通り、様々なジャンルの豪華ゲストのトークをシャワーのように浴びまくり、とても刺激を受けました。
六本木アートカレッジの最後のレポートは、映画プロデューサーで作家の川村元気氏とジャーナリストの津田大介氏(@tsuda)のエンディングトークについてです。 津田大介氏の引き出す力の高さでとてもおもしろいトークセッションになりました。
過去のレポートはこちら。
映画プロデューサーの仕事とは
川村元気氏は映画「バクマン。」などを世に送り出した映画プロデューサーです。 本人は映画プロデューサーをシェフのような存在だと定義しています。
良い素材(原作・物語)を発見し、適切な料理方法(監督・脚本・俳優)と工夫をこらした盛り付け(宣伝・広告)で客に届ける。
映画プロデューサーという職業の守備範囲がイマイチつかめていなかったのですが、この例えでかなりつかめました。 その組み合わせを創ることが「企画」だと言っていました。
川村元気氏の企画とは
まずは「普遍性×時代性」が大事だということでした。 普遍性は古来から人間の感情に訴える物語やテーマを意識すること。
時代性はその映画が今存在する必要があるのか、今を生きる人にどうつながるのかということ。 この掛け合わせを意識しているとのことです。
もう1つは、「発見×発明」。 おもしろい物語やテーマを発見する。 その発見を映画として魅力的なものにするための組み合わせを発明する。 これが川村元気氏の映画企画の原則の2つ目です。
現在大ヒット上映中の「バクマン。」もこのような観点から企画を作り上げていったようです。
すでに、監督がつぶやいてくれてますが…映画『バクマン。』公開25日間で動員100万人を突破しましたー!!!ありがとうございます!!しかし、まだまだこれからしぶといです!今から映画館へ是非((o(^∇^)o)) #映画バクマン。 pic.twitter.com/eAWRlTrLQI— 映画『バクマン。』 (@bakuman_movie) 2015, 10月 28
漫画作りという画的には地味なHOW TOものを、CGやプロジェクションマッピングなどを利用して漫画アクションとして描いています。 また新しい試みとして「サカナクション」に全編映画音楽を依頼しています。
そして、サブカルという地味なテーマに対して、とても豪華なゲストが集結しています。
川村元気氏のキャスティングの仕方として、今までにやってない役柄を当てはめてみるということをやるそうです。 もちろんその人にその役が実は合っている、やるといい感じにできるだろうなというイメージのもと当てはめるのだそうです。
サカナクションに映画音楽を任せるといったこともその一環なのかもしれませんね。
作家活動との相乗効果
川村元気氏は作家として小説も書いています。 「世界から猫が消えたなら」も代表作の1つです。
小説と映画の違いへの興味、映画では音を使って表現できるが小説ではできないであったり、映画の脚本では事実が淡々書いてあるが小説では描写してあったり。 そういう違いを感じて、チャレンジしたくなったようです。
ものが溢れている今だからこそ必要なものが見えにくくなっている、それがこのテーマを描くことによって何が大切かクリアになっていったようです。
小説を書くにあたっては編集者の方の大切さにも触れていました。 この小説に関しても猫を消すだけだとおもしろくないから、いろいろなものを消してみましょうという提案があったそうです。
これを聞いただけでとても興味が湧きます。 僕もまだ読んでいないので読んでみようと思っています。
最後に
今回は川村元気氏のアイデアや新しいことにチャレンジする原動力の秘密に迫るという内容でトークが展開されたので津田大介氏の話題が少なくなってしまいましたが、津田大介氏の聞き手としての技術はさすがだなと思いました。
アイスブレーク的な入りから、ときにはぶっちゃけトークを引き出すような振り、そしてステージを降りるときには深々と一礼をして去って行きました。 金髪だけどとても清々しい方です(笑)
ますますファンになりました。
5回にわたってレポートしてきた六本木アートカレッジですが、思った以上に充実した1日でした。 今まで触れたことのなかった内容に触れることができたというのはいろいろな発見があってよかったです。
紹介文だけでは全くわからない、リアルに話を聞いてみて気づく講師陣のすごさみたいなものがありました。
次回もぜひ参加したいです。
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