2016/02/20

映画「ただ、君を愛してる」の主題歌「恋愛写真 / 大塚愛」がテレビで流れなかった訳とは。

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こんにちは!にしじゅん(@jnishimu)です。

2015年はLINE MUSICやAWA、Apple Musicなどの定額制の音楽聴き放題サービス(サブスクリプション)が日本でも次々と導入され、盛り上がりを見せました。

 

そんな中、2015年4月に注目のニュースがありました。

日本の音楽著作権の大部分を管理してきたJASRACが、独占禁止法に抵触していると最高裁に判決を下されたのです。 第二のJASRACである株式会社イーライセンスの動きとともに、音楽著作権はどうなっていくのか。

津田大介さんのメールマガジン通称「津田マガ」の199号では、音楽著作権問題についてとても興味深い内容でした。

著作権の歴史

メルマガ内では、音楽著作権の歴史について触れられています。 古くは大正時代にドイツからやってきたプラーゲ博士が放送局に音楽の使用料の請求を始めたところからスタートしました。 そのタイミングで日本で音楽を管理する団体として作られたのがJASRACです。

1社独占だと、音楽を使う側は1社に使用手続きすればいいので楽なのはいいことですが、使用料が適正価格にならないという問題点はよくニュースでも聞くところですね。

多くの功績も残してきたJASRACですが、この独占状態がしばしば問題となるようになってきました。

音楽著作権管理にも市場原理を

音楽著作権管理にも市場原理をもたらすために設立されたのが「イーライセンス」です。 イーライセンスでは、いくつかの有名なアーティストの権利を扱っていました。

イーライセンスの思惑では、

たとえ手続きが煩雑になろうと、放送局もヒット曲ならば使わざるを得ないだろうと思っていたんです。

ということがあったのですが、手続きが煩雑になったせいで、JASRACの管理楽曲だけ使えればいいとなったようです。

そのせいでイーライセンスが管理する大物アーティストである大塚愛さんの「恋愛写真」がテレビで流れないという事態に陥ったようです。 テレビでプロモーションできないのはアーティストにとってはかなりの痛手です。

JASRACの一強にしていた弊害がここにも出てしまったわけです。

まとめ

既得利権のせいでアーティストが不幸な目にあうのはありえないです。 市場原理に基づいた適正価格で取引は行なわれているべきだと思うし、さらに言うと時代の変化、ユーザーと音楽とのふれあい方の変化にいち早く気付いて、そのときそのときに最適なものを作っていく努力を音楽著作権管理だんたいは行うべきです。

アーティスト、ユーザーにとってよい環境が提供できるような仕組みを常に模索してほしいです。


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